コトノハナ

言葉/コロケーションを無雑作に蒐集するブログ。

難語

料峭(りょうしょう)

春風が肌寒い様を指す春寒料峭という言葉を由来とする難解な漢語。素敵な言葉だが、惜しくも漢字から言葉のイメージがなかなか立ち上ってこない。 だからこそというべきか、近年の俳句にもよく用いられるのだとか。言葉は、仲間とそうでないものを別つ境界線…

甘雨(かんう)

かんうは武将だけではない。 しとしとと降り、草木を育む春の雨のことを甘雨というらしいです。 農耕を始める時季に時を得たように降り、万物に潤いを与える優しくてあたたかい雨。 なかなか使う機会はないけど、雨の解像度を上げることはメンタルヘルスに大…

花冷え

特に、花見の季節の寒の戻りのことを「花冷え」というんだそうな。 手紙を書く時の時候の挨拶にも使われるらしいですが、デジタル世代が使う機会はなかなか無さそう。使ってみたい。 ちなみに東京では4月6日,23日ごろが低温の特異日らしい。なかなか厨二…

遊女

遊女(ゆうじょ、あそびめ)は、遊郭や宿場で男性に性的サービスをする女性のことで、娼婦、売春婦の古い呼称[1]。「客を遊ばせる女」と言う意味が一般的である。 遊女について日本では古来より数多くの呼称があった ・遊行女婦(うかれめ) ・遊女(あそび…

花街

花街(花町とも書く)(かがい、はなまち)とは、芸妓屋、遊女屋が集まっている区域を指す名称である。 花柳(かりゅう)という別称もある。 売春防止法(1957年施行)までは多くの花街に芸妓と娼妓の両方がいたが、今日花街と呼ばれている地域は芸妓遊びの…

感得されたニード

ニードとは『社会生活の中での基本的な必要・要求として一定の標準を満たしたものや、それと専門家が判断したものを言う語』で社会学的な意味で既にターム化された概念、らしいです。 つまり、感得されたニードというのは、「(素人である自分が)感得した」…

とば口

1 はいりぐち。入り口。戸口。「―に立つ」 2 物事の始まったばかりのところ。「工事はまだほんの―だ」 提供元:「デジタル大辞泉」 マイナー語の一つ(だと思う)。ググると京都にある鳥羽駅の出口の情報の方がサジェストされる。

三千世界

仏教の宇宙観の一つ。一人(?)の仏のありがたみが伝わる範囲のこと。 三千世界は「1仏国土」とも呼ばれる。わざわざ「1仏」としているからには、釈迦は一人の仏さまに過ぎず、三千世界を超えた先には別の仏がいることを示している。 考えてみれば仏教は「…

詞華

し‐か 〔‐クワ〕 【詞華/詞花】 詩歌や文章で、巧みに美しく表現したことば。すぐれた詩文。詞藻。 言葉という表現だって美しいと思いますが、こちらの方が小洒落てますね。