コトノハナ

一つとして同じ意味の言葉はない

リーズニング

Reasonの-ing形。「理由付け」的なニュアンス。
「じゃあ『理由付け』でいいじゃねーか。無駄にカタカナ使ってインテリきどりやがって」って思わなくもないけど、微妙にニュアンスが違う。
リーズニングは日本語でいう「理由付け」と「推理」の狭間にある感じの言葉である。「推理」と呼ぶには少々こじつけ感があるが「こじつけ」というほど、なんの根拠もない、というわけではない。

Reasonというのは「論理的に考える」「推理する」という動詞にもなる。ここにリーズニングが「理由付け」ではない「リーズニング」があると思う。
論理的に考えて、推理する。それがリーズニングである。その結果として出力された推理はもしかしたら真実ではないかもしれない。論理的に真であるということと、事実としてそうである、ということは同値ではない。けれども、論理的であるということは、誰にとっても理解可能であるということだ。

リーズニングというのは、コナンの推理みたいなものである。
実際にコナンは殺人現場を見たわけじゃない。
アニメでは必ず犯人の自白によって裏がとれているけれども、犯人が自白しなかったらどうなるだろう。「そんな無茶な話があるか」と犯人と目された人物が突っぱね続けたら、コナンの推理は「たった一つの真実」という位置づけを失ってしまうだろう。ちょうど、コナンがおっちゃんの推理を「へっぽこ推理」として退けるように、いつコナンの推理が「へっぽこ推理」として否定されるかも分からない。その可能性はおっちゃんの推理よりも低いかもしれないが、ゼロではない。
い。けれども、コナンの推理を我々読者はスタンディングオベーションで迎える。読者はコナンの推理に納得したわけである。

リーズニングというのは、誰かを納得させられる理由付けのことである。理由付けにしても、こじつけにしても、そのニュアンスは伝わってこない。