コトノハナ

言葉/コロケーションを無雑作に蒐集するブログ。

遊女

遊女(ゆうじょ、あそびめ)は、遊郭や宿場で男性に性的サービスをする女性のことで、娼婦、売春婦の古い呼称[1]。「客を遊ばせる女」と言う意味が一般的である。

遊女について日本では古来より数多くの呼称があった
・遊行女婦(うかれめ)
・遊女(あそび)
中世からは
・傀儡女(くぐつめ)
白拍子(しらびょうし)
・傾城(けいせい)
・上臈(じょうろう)
近世になると
・女郎(じょろう)
・遊君(ゆうくん)
・娼妓(しょうぎ)
といった呼称もあらわれる。

遊郭の遊女には位があり、最高位の遊女を「太夫」という。
・江戸の吉原遊郭では太夫が消滅した宝暦以降は高級遊女を花魁(おいらん)といった。
・大衆的な遊女には湯屋で性的労働を行う湯女(ゆな)
・旅籠で性的労働を行う飯盛女(めしもりおんな)
・そのほか街角で買春客を待つ京都の辻君(つじぎみ)
・大坂の惣嫁・総嫁(そうか)
・江戸の夜鷹(よたか)などもある。

※一般的には、「遊女」「遊君」と言った場合はこうした大衆的な娼婦より上位の女を指す。