熨斗を付けてくれてやるわ
人生で一度使ってみたいような、そうでもないような台詞。
多分使わない人生の方が穏やかでいいけど、それでもやっぱり使ってみたい。
他人に花をもたせよう、じぶんに花の香りが残る
斎藤茂太さんの言葉。
きれいな言葉の組み合わせのくせして、なんとなくイメージが悪い言葉。その価値を反転させるような素敵な概念。
花の香りは贈与の「対価」としてはあまりにもささやかだけど、香りの記憶は強く刻まれ、人生を彩ってくれる。のかもしれない。
料峭(りょうしょう)
春風が肌寒い様を指す春寒料峭という言葉を由来とする難解な漢語。素敵な言葉だが、惜しくも漢字から言葉のイメージがなかなか立ち上ってこない。
だからこそというべきか、近年の俳句にもよく用いられるのだとか。言葉は、仲間とそうでないものを別つ境界線だから。
山のように褒めてくれる
「山のように」というのは無尽蔵で、永遠的で、無限のごとく感じられるものに対する例え。面白いですね。
「山が内蔵する砂の数」というイメージもできますし、「一つ一つの岩が一つ一つ積み重なって山になっていく」イメージもできます。
僕がこの言葉と出会ったのは、「じぶんでじぶんを褒めてあげたい」という一節で有名な有森裕子さんという元オリンピック選手のインタビュー記事でした。