コトノハナ

言葉/コロケーションを無雑作に蒐集するブログ。

他人に花をもたせよう、じぶんに花の香りが残る

斎藤茂太さんの言葉。

きれいな言葉の組み合わせのくせして、なんとなくイメージが悪い言葉。その価値を反転させるような素敵な概念。

花の香りは贈与の「対価」としてはあまりにもささやかだけど、香りの記憶は強く刻まれ、人生を彩ってくれる。のかもしれない。

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料峭(りょうしょう)

春風が肌寒い様を指す春寒料峭という言葉を由来とする難解な漢語。素敵な言葉だが、惜しくも漢字から言葉のイメージがなかなか立ち上ってこない。

だからこそというべきか、近年の俳句にもよく用いられるのだとか。言葉は、仲間とそうでないものを別つ境界線だから。

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未来は、選ばなかった過去たちによって作られている

ふと思いついたフレーズをメモ。

あたりまえ体操なんだけど、なんだか大切なことな気がした。

あなたはあなたの食べたものからできている的な。

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甘雨(かんう)

かんうは武将だけではない。

 

しとしとと降り、草木を育む春の雨のことを甘雨というらしいです。

農耕を始める時季に時を得たように降り、万物に潤いを与える優しくてあたたかい雨。

なかなか使う機会はないけど、雨の解像度を上げることはメンタルヘルスに大変よろしい。f:id:pikatto0107:20220314080043j:image

花冷え

特に、花見の季節の寒の戻りのことを「花冷え」というんだそうな。

手紙を書く時の時候の挨拶にも使われるらしいですが、デジタル世代が使う機会はなかなか無さそう。使ってみたい。

 

ちなみに東京では4月6日,23日ごろが低温の特異日らしい。なかなか厨二心のくすぐられる設定。f:id:pikatto0107:20220310075136j:image

山のように褒めてくれる

「山のように」というのは無尽蔵で、永遠的で、無限のごとく感じられるものに対する例え。面白いですね。

「山が内蔵する砂の数」というイメージもできますし、「一つ一つの岩が一つ一つ積み重なって山になっていく」イメージもできます。

僕がこの言葉と出会ったのは、「じぶんでじぶんを褒めてあげたい」という一節で有名な有森裕子さんという元オリンピック選手のインタビュー記事でした。